CROOZ TECH BLOG

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AWSのパブリックIPv4の有償化について

こんにちは。クルーズの鈴木です。

 

AWSより昨年7月に発表があったとおり、今月よりElastic IPアドレス以外のすべてのパブリックIPに対して課金が発生するような料金体系の変更がありました。

今回はこの話題について触れたいと思います。

 

Cost ExplolerでVPCの料金が今月急に上がった

実はパブリックIP有償化の件は、既に社内から報告を受けていたものの6か月前だったことで、Cost Explolerで請求内訳をみても「VPC料金急に上がったんだけどなんでだ…??。最近VPC PeeringやVPC Endpoint新規で作ったっけ…?」

みたいな状況で、請求額が上がった理由がIP有償化だということにすぐには気づけませんでした。

 

ただ請求書のサービス別料金の内訳をよくよく見ていくと、以下のようにVPCの内訳として「IPv4 address per hour」の記載があり、それでパブリックIPv4の料金有償化の件とつながりました。

 

 

 

月当たりどのくらいの追加課金となったか

当社の場合ですが、前月比で概ね250ドルVPC料金が上がりました。

事前に発表されていたものなので見込んではいたもののせいぜい50~100ドル程度だと予想していたのですが、予想を大幅に上回る金額となってしまいました。

 

差異要因としては現在も調べているところですが、NATゲートウエイやALBなどのマネージドサービスの場合に複数サブネットにまたがる = 当然IPも複数必要になっている。

という部分の考慮が不十分だったのではないかと考えています。

 

パブリックIPv4の有償化について

サービス利用側としてIPv4の枯渇の問題は、私が大学に通ってた頃から言われていたことではあるものの今まで当たり前に使えていたものでかなり驚きました。

そして今月のVPC請求額の急増をみて改めてIPv4の枯渇に対する実感が沸いたというのが正直な感想です。

 

利用してるサービス全体のAWS料金で見れば今回の有償化によるコスト増は1%にも満たないですが、ALBの統合などでIPv4アドレスの利用を少しで減らせる余地が無いかについて今後取り組んでいきたいと考えています。また、続報を更新します。