こんにちは。クルーズ株式会社CTOの鈴木です。
今回は開発の話とは少し話がずれるのですが、5年ぶりに新入社員向けプログラミング研修をしましたという話をしたいと思います。
CROOZ では2013年度から2016年度のエンジニアとして配属する新入社員までは新入社員向けの教育としてプログラミング研修を配属前の3カ月間行っていました。
その後紆余曲折あり2017年度以降はしばらく行うことがはなかったのですが、今年度より実施の運びとなりました。
SHOPLISTでプログラミング研修を新入社員に行っている理由
それは、プログラミングがビジネススキルの一つだと考えているためです。
当社はインターネット上でサービスを運用しており、ITについての知識を持った上で活用できなければ、良いサービスを提供し続けることができず、いつかは生き残れなくなります。
また、今後はますます技術が発展しインターネットを通じたサービスが身近になっていきます。そのような時代になるとき、プログラミングというスキルは必ず必要となってきます。
なぜならプログラムで書かれたものの上でサービスを展開しており、それがどのような仕組みで動いていて、エンドユーザや従業員にどのような役割をしているのかが理解でき、それを要件として決められないと新しい価値や機能を提供することができず、結果としてビジネスに取り残されてしまうためです。
なので極論を言うとプログラムを書けることが重要というわけではなく、コンピューター上でサービスを提供するにはどのような仕組みが必要で、どのようなプログラムを作る必要があるのかという「プログラムの考え方」や設計の仕方、要件の出し方や、プログラムを製造するプロジェクト管理の一覧の流れについて学ぶことがとても重要となります。
このようなことから、プログラミングは最強のビジネススキルであると言われることもあります。
世の中の動きとしても、
・米General Electric社の会長兼CEOのジェフリー氏が「今後採用する20代の社員に関しては、採用する職種にかかわりなくプログラミング能力を必須とする方針」を表明している。
・Wantedly CEOの仲氏は「最初の『モノ』を作る段階で必要になるプログラミングの方が、いまやMBAよりも圧倒的に需要が高い」と発言している。
・ドワンゴが監修した書籍「プログラミングは最強のビジネススキルである」の中で、「現代において人とどう付き合うかではなく、コンピュータとどう付き合うかが重要で、そのために方法論としてプログラミングを学ぶことが最も有効な戦略である」という記載がある。
・楽天では約2万人の全従業員に対し、初級レベルのプログラミング能力を必須とする方針を2019年に出している。
など、ビジネススキルとしてのプログラミングに今注目がされています。
当社のプログラミング教育について
前提として、CROOZ SHOPLISTの新卒の募集としては総合職種なので、入社時点で大部分の新入社員はプログラミングスキルを身に付けていません。
プログラミング教育については、内定承諾時から入社までに実施する教育と、入社後に3カ月間かけて実施する教育と大きく2つに分かれます。
内定承諾時から入社までに実施する教育では主に開発者と会話するために必要なITの用語やプロジェクトの管理手法に関連する知識、各種サーバの役割といった自分が開発者に適切に開発の依頼を行うために必要な基礎知識の習得と、コンピュータ言語としてSQLとGoogle App Script の習得を行います。
これは、どの職種においても配属後に開発者に対して適切な開発リクエストを行い、課題解決のために自身でデータの抽出を行い分析ができるようにするために入社前教育として実施しています。
入社前教育終了時にプログラミング習得の素養を判断し、素養ありと判断された人については入社後3カ月かけてプログラミングスキルの習得をしていきます。
研修で具体的に何を行っているかなどの内容についてはまた別の投稿で書いてきたいと思います。